私の初恋
「ありさちゃん、気がついたかな?」
「ここはどこ?ママは?パパは?」
「ここは病院だよ。ありさちゃんのママとパパはね、集中治療室っていう場所にいるの。ありさちゃんが元気になったら会いに行こうね!」

まだ小学生低学年だった私にも看護師さん達の雰囲気が良くないことくらいなんとなくわかっていた。

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(んん....わぁあ..ぅぅ、、え、まだ1時!

あー変な時間に目覚めちゃったよ。看護師さんに会いにいこ〜かな〜)

「あーりさちゃん!」
「きゃーー「オバケとかじゃないから大丈夫だよ」「だれ??」
「俺、隣のベッドの怜音!よろしくな!」
「れおんくん!よろしく!」
「お前も起きてもーたんか?」
「そなの。眠れなくって、、」
「どこいくん??」
「看護師さんのとこ!暇だし、絵本読んでもらおっと思って!」
「俺もいっていい?」
「もちろん!」


「ねぇ!看護師さん達おどかさない?」
「賛成!」

「ここのカーテンやったらばれへんのちゃう?」
「うん!ここにしよ!あ、きた」



「河北さんのご両親、息をひきとったそうよ。」
「可哀想に...まだ7歳なのにね...」

「えっっっ....」

「ありさっ!!!」


「おぃ待てや、どしたん? 」
「私のママとパパ死んじゃった。死んじゃった、もう会えないの?私ひとりぼっちなの?いやだよお。」
「ありさ、、大丈夫!悲しい時は俺がついといたる!」

そういって怜音は背中をさすってくれた。私を一番に考えて心の支えになってくれた。
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