go way
残された部屋では気まずいが空気が流れ。
誰も目を合わせようとしない。
「博貴。今のは言いすぎちゃうか?」
淡々と口を開く隆平。
「わかってて言うとるならお前最低やで。」
博貴に突っかかる隆平。
「ほんまのこと言うただけやろ。
毎回毎回、同じことの繰り返しや。」
食って掛かる博貴。
「言う方ってもんがあるやろ。」
「あったかもしれへんな。」
座っている博貴の胸倉をつかむ隆平。
「誰にやって1つや2つ傷っちゅうもんあるやろ。」
見かねた章大が博貴と隆平の間を割ってはいる。
「やめ。やめ。博貴もわっかとるって。
なぁ。博貴?」
外を向く博貴。
「また言い争ってどないするの?」
助け舟を出す忠義。
「そやで。」
煙草を消すと口を挟むすばる。
「自分のことは自分がよう分かってん。」
「すばるがいってもな。」
その場の雰囲気を変えようとすばるをちゃかす亮。
「何やって。」
「説得力あらへん。
なんたって謝礼金やもんな~。」
「謝礼金って?」
亮に聞き返す忠義。
「あんな~。」
「終わったことや。」
話し出そうとする亮を慌てて止めるすばる。