go way
「親は子供にむちゃ期待してまうねん。自分みたいに苦労させたないから親の引いたレールを歩かしたい。せやから博貴が心配で心配で仕方なかったんやな。比べるつもりなんてあらへんのにいつのまにか兄貴と比べてしまってたんやな。可哀想な親や。」
博貴の肩に手をおく亮。
「お前が出してるそのSOSに気づくかんと。お前をおいつめて。」
「ほんまやな。せやけど俺等はお前を認めてるで。」
隆平の言葉に付け足すように続く裕。
「認めてるで。」
「博貴。今のお前でええねん。」
一言だけど重みのある忠義の言葉。
顔を上げる博貴にニッカーと笑ってみせる章大。
「ありがとう。」
泣き笑いで皆に笑顔を向ける。