go way
置き去り




ラジカセから流れる音楽。
雑誌を見ながらばか騒ぎするもの。
煙草をくわえ音楽を聴くもの。
部屋にはお酒の空き缶やお菓子の食べカス、漫画や雑誌で溢れかえる。
そんな中 気持ちよさそうに寝息をたてるものが2名。
信五と隆平。




「暇や~。何処かいかへん?」



雑誌をバタンと閉じるすばる。
   
「行くって言ってもな。」

すばるの雑誌を横取りする亮。
   
「お金もあらへんしな。」

亮の雑誌をのぞき見る博貴。
  

「暇で暇でじっとしとれへんわ。」
「ほんまにな。俺もあきたわ。ここおるの。」


煙草の火を消す裕。

「そんなこと言ったってどうすんよ。」
「女でもひっかける?」

忠義のダルそうな声に続き章大が面白そうに答える。
  
「ええな~。それ。いい子ひかっけようや。」

急にテンションがあがるすばる。
   

「あ゛~。も~。うっさいわ~。寝れへんやろ。」


本を枕がわりに寝ていた信五が身体を起こす。
  
「そんな言われたって
暇なんやからしゃあないやん。」

逆切れするすばる。
  
「もっと静かにしゃべれや。」

頭をかきながら欠伸する。
   
「うん。」

信五の後ろに指を指す亮。
   
「気持ちよさげに寝よるで。」

気持ちよさそうに寝ている隆平の姿。
   
「こんなうるさいのによう寝とれるな。」

隆平の頭を軽くたたく信五。
   

「いった~。何すんねん。」
「お前だけ気持ちよさげに寝よるから。」
「関係ないやろ?」


頭をおさえる隆平。






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