go way





馬鹿騒ぎ。
ボリュームいっぱいの音楽が外まで響く。
お酒で出来上がっているすばる。
   
「亮や。お帰り~。」

酒のビンを抱えている。
   
「お前も飲むか?」

裕がビールを差し出す。
首を振る亮。
   

「ええわ。今日はやめとく。」
「ええやん。一緒に飲もうや。」


亮にからみにくるすばる。
   

「飲みすぎやで。」


すばるの手を振りほどく。
  
「わった。後で飲もうや。」

すばるを引き受ける裕。
   
「はいはい。後でな。」
「珍しいな。飲まへんの。人一倍飲むやつが。」

煙草をくわえその手にはビールを持つ博貴。
   

「火 持ってへん?」


煙草をくわえる亮。
   
「あるで。」

ライターをなげる隆平。
受け取ったライターで火をつける亮。
  

「信五と章大は?」
「信五なら外で煙草吸ってるんやない?章大は今日は見てへん。」


外を指差す隆平。
   
「外におるん?」
「さっきはおったで。一人で淋しく煙草吸ってたわ。」

振り返り口を出す忠義。
その顔はすでに真っ赤に染まっている。
   
「あいつ苦手やろ。」

一人素面の隆平。
   

「そやな。」   


部屋を見わたす亮。
お酒の空きビンや空き缶が転がっている。
  

「飲みすぎやろ。」


呆れたように呟く。







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