go way




太陽は沈み月が昇る。
ドアの前 座りこむ章大。



「ちゃんと見張ってろや。」


女を連れ込みドアを閉める男。
震える身体。
煙草に火をつけようとライターを探す。
震えた手で上手く火がつけられない。
ドアのむこうから聞こえる女の悲鳴。
   

「やめて。放してや。」


恐る恐るドアを開ける章大。
震えた拳を握り締める。
   

「拒まれる方が燃えるんやで。」


男達の笑い声。
   

「やめてや。やめて~。」   


男達が沙良を押さえ殴りつける。
沙良の服はビリビリ破け白い素肌丸見え。
男達は交代に沙良の身体を求める。
レイプ。
目をそむける章大。
   




「いやああああああああああ。」






次の瞬間章大は男達へとびかかる。
   
「何してんや。」

男達の一人を殴りつける。
   

「はよう。逃げ。」


沙良に叫ぶ。
沙良に触れる男の手を振りほどく。
走り出す沙良。
   


「この裏切りもんが」



章大の身体に次々と痛みが走る。









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