go way
お酒のビンや缶。
空き缶の中にたかれた火。
焦げた臭い。
煙草
薬の臭いが充満している。
「お前にお客さんや。」
手には薬の入ったビニール袋が握られている。
「珍しい客やな。」
ニヤリと笑う白金の男。
「会いたかったや。
お前にもう一度会いたかった。」
白金の男にむかい鉄パイプを振り上げる。
鉄パイプを素手でうけとめる。
「甘いねん。変わってへんな。」
不気味に笑う男。
章大のお腹にめがけて1発拳をぶつける。
倒れこみ咳きこむ章大。
「死ににきたんか?」
鉄パイプをと仕上げるとを殴りつける。
立ち上がろうともがく章大。
頭。
顔。
身体。
あちこちから血が流れだす。
薄れていく意識。
男の足首ををつかむ章大。
「負けるわけにいかんねん。」
言い聞かせるように呟く。
「お前の負けや。」
鉄パイプが章大の頭をとらえる。