go way
バタバタ。
と響き渡る複数の足音
金属音。
目を開ける章大。
「章大。しっかりしいや。」
章大を抱きかかえる亮。
「ごめんな。守れへんかった。」
苦しそうな表情で亮に謝る。
「あの日…な。お前の彼女…あいつらにここにつれてこられてん…俺、みはり役やった。女の泣き叫ぶ声が…レイプされててん。止めにはいったんやけど…止めにはいったんやけど…。」
涙が頬をつたう。
「しゃべんな。もう分かったからしゃべんなや。」
「ごめん…。」
薄れていく意識。
章大の体重が重くなる。
「章大。章大~。お前のせいじゃあらへん。」
叫ぶ亮。
「許さへん。」
「大事な仲間に何してくれてん。」
ポキポキと指をならす信五と裕。
「ふざけやがって。」
男へむかっていく信五と裕、すばる。
「忠義、章大のこと頼むで。」
忠義に章大を預ける亮。
「もっとふちにさがっとけや。」
隆平の声に章大を抱きかかえふちへと下がる忠義。
「ほな。行きますか?」
亮や博貴、隆平も男へとたちむかう。
鉄パイプ。
バット。
ナイフ。
素手。
殴りつける。
あちこちで血が流れる。