caramel







「ふぅーー。」











あー怖かった













「あ のっ!」





「ん?あ、ごめん忘れてた。大丈夫?って大丈夫じゃないか。





うわぁ怪我したことに水濡らされて痛いでしょー?地味にヤなことするねあの人達」








イジメられてた女の子の側によりしゃがんで近づく








叩いたり殴ったりした後とか転けて擦りむいた怪我がおおくあり






ホースで水をかけられたであろう





身体全体びしゃびしゃだ






「保健室いく?このままじゃ風邪ひいちゃう」





「あ、はい。じゃなくて!










ありがとうございます!助けてくれて!」









いきなり大きな声でお礼を言われてびっくりした





一瞬フリーズ。じゃなくて!







「え。いいよいいよ。




見ちゃったの私だし勝手に助けたのも私なんだから、






それより、ほれ、立って保健室いくぞ




ってか立てる?」





手を差し延べて立たせる





足を怪我してるせいかちょっとフラフラしてる





やっぱ無理か





しかたない




「ん。」


「え。」





女の子のまえに背中を向けてしゃがむ









いわゆるおんぶってやつだ










ここが男子ならお姫様抱っこして「お、おもくない?」「全然軽いよ」きらーんってことになるんだろうけど









あいにく、私は男子ではない。そしてお姫様抱っこする腕力もない







だからこれが一番ベストだ





しゃがんでそんなことを考えていたでもなかなか背中に重みが降ってこない






どうしたもんかとうしろを向いたら戸惑ってあわあわしていた





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