caramel
「なにしてんの?早く乗りなよーこの体勢地味にきついんだから」
「でっでも!私きっと重いし!つぶけちゃいます!」
…茉美子さん。ここにヒロインスキルもった子がいるよ
大丈夫っていってもなかなか乗ってくれなくてちょっとめんどくさくなってきた
「あー!もう!めんどくさい!」
思わず声に出して怒鳴ってしまった
「ぅっ あっごっごめんなさい……」
泣きそうになって俯いてしまったので言葉を続ける
ヒドイなんて聞こえない
「重くても軽くてもどっっっちでもいいんだよ!この際!
あいにく私は王子様スキルもってないから!しかも私は女だ!
もう、下校時間過ぎてるから人も少ないし!
ってか女子同士なのに遠慮することがあるか!
とっとと乗れ!!!」
「はいいいいいい!!!」
なーんてやりとりがあり
なんとかおとなしくおんぶして移動することができた
数分ごとに重くないかとか無理してないかとか聞いてくる全然大丈夫なのに、ホントに食ってんのってくらい軽い
こんなんで重いとか思ってたらただの嫌味だ
腹たったから黙っとけって一喝しといた
…え、ちょっとまって私ほんとに王子様みたいじゃん
大丈夫か私のホルモンバランス