初恋Daysーあの場所で、また逢えたなら
――――――……
「色羽くん、ご飯おかわりは?」
お母さんが聞くと、色羽はお茶碗を渡した。
「うん、いただきます」
今日は、色羽が一緒に夕飯をうちで食べていた。
「はい、いっぱい食べなさいね~」
お母さんは、山盛りのご飯を色羽に渡して微笑む。
「おばちゃんの手料理は最高だよ」
「またまた~うれしいこと言ってくれるわねぇ」
「だって、ホントにうまいもん。なぁ?華」
色羽があたしの顔を見たので、笑顔で頷いた。
今日のメニューは、和風ハンバーグ、エビフライ、野菜サラダ、お味噌汁とご飯。
食卓のテーブルに、お母さんと色羽とあたしの3人でいる。
小さい頃からよく見慣れているこの光景。
まるで本当の家族のよう。
「ただいまー」
玄関の方からお父さんの声が聞こえた。
「おかえりなさーい」
うちの両親も、小さい頃からあたしと一緒にいた色羽と成を、自分たちの息子のように大事な存在だって言ってる。