初恋Daysーあの場所で、また逢えたなら
あたしが座っている横で、床に寝そべって雑誌を見ている成。
成の横顔を見つめる。
こんなに近くにいても、なんだか遠い……。
越えてはいけない、目に見えない線が、あたしたちにはあって。
頭ではわかってるつもりなのに、心がいうことを聞いてくれない。
成に触れたい。
触れてはいけない。触れたい。
その繰り返し。
好きすぎて……おかしくなりそうだよ……。
あたしは手を伸ばし、成の髪にそっと触れた。
「ん?」
あたしの方を向いた成の瞳を真っ直ぐに見つめる。