初恋Daysーあの場所で、また逢えたなら
友達のピンチ
** 華side **
――――――……
季節は秋。
少しずつ冬に向かって肌寒くなってきた今日この頃。
「文化祭の出し物、どーする?みんなで意見出してー」
教室では黒板の前に立つ文化祭の実行委員が、クラスの出し物についての話し合いを進めていく。
「はーい!屋台で焼きそばは?どぉー?」
成が元気よく手を上げて発言すると、色羽がつぶやく。
「自分が食いたいだけだろ?」
「てへっ。バレた?」
成が頭を掻きながら笑うと、実行委員が言った。
「食べ物系を扱えるクラスは各学年で限られてんだよね。うちのクラスは抽選で落ちたから食べ物系はムリ!ごめん、成っ」
「なんだよぉ。そういうことは先に言えよな~」
成の恥ずかしそうな態度に、クラスのみんなは笑っていた。