初恋Daysーあの場所で、また逢えたなら
けっこうな行列に並び、ロシアンたこやきを買って、砂歩とふたりで食べながら校内を歩いていた。
「うぇぇっ……から~い……」
あたしは涙目になる。
吐き出すのもあれだから、そのまま無理やり飲み込んだ。
「えー!華が当たっちゃったのぉ?食べてみたかったなぁ」
「こ、れ、し……死ぬって……水欲しい……」
「そんなにヤバいの?華、涙出てるけど大丈夫?」
砂歩は持っていたお茶のペットボトルのフタを開けて、あたしに飲ませてくれた。
ゴクゴクと音を立てながら、一気にお茶を飲む。
「はー。ヤバかった。しかも砂歩が食べたいって言ったのに、なんであたしに当たっちゃうわけ?もぉー」
「ふふっ。運がいいんだよぉ」
「逆でしょ。ツイてないわぁ。砂歩の意味不明なチャレンジ精神のせいだからね」
「ごめん、ごめん!次はどこ行こっか?」
「口直しになにか他の食べよぉ?」
「うん、そだね。ごめんてばぁ~」