初恋Daysーあの場所で、また逢えたなら
今日は日曜日。
ポカポカした陽気で、お出掛け日和の絶好の天気だった。
綺麗な青い空、春の暖かく眩しい日差し。
穏やかな波と、髪を揺らす潮風の匂い。
色羽に連れられて、バスと電車に乗って海へとやってきた。
あたしは、砂浜を全力で走っていく。
「キャーーーっ!海ーっ!気持ちいいーっ」
あたしたち以外、誰もいない。
「色羽ーっ!早くおいでよぉーっ」
砂の上で振り返り、色羽に向かって大きな声で叫んだ。
「おうっ!」
色羽の笑顔を見て、あたしも微笑んだ。