初恋Daysーあの場所で、また逢えたなら

今日は日曜日。



ポカポカした陽気で、お出掛け日和の絶好の天気だった。



綺麗な青い空、春の暖かく眩しい日差し。



穏やかな波と、髪を揺らす潮風の匂い。



色羽に連れられて、バスと電車に乗って海へとやってきた。



あたしは、砂浜を全力で走っていく。



「キャーーーっ!海ーっ!気持ちいいーっ」



あたしたち以外、誰もいない。



「色羽ーっ!早くおいでよぉーっ」



砂の上で振り返り、色羽に向かって大きな声で叫んだ。



「おうっ!」



色羽の笑顔を見て、あたしも微笑んだ。
< 211 / 328 >

この作品をシェア

pagetop