初恋Daysーあの場所で、また逢えたなら

話って、そのことだったのか。



俺は、色羽を真っ直ぐにみて答える。



「うん。好きだよ」



そう俺が言うと、少し間があったあとで色羽は言った。



「そ、そうだよな。好きだから付き合ってるんだよな……」



「そーだよ」



俺は色羽に笑顔を見せる。



「じゃあ、もし……」



そう言って色羽は、うつむく。



「もし?」



「もし……俺が華と付き合うことになっても……いいのか?」



色羽は顔を上げ、俺を真剣な表情で見つめる。
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