親友の逆ハーに巻き込まれた件。
「め、萌だよ!?忘れちゃったの!?」

「あーメグミね。うんうん」

「いや、絶対覚えてないよね。持田萌(モチダメグミ)だよ、もぅ...」

「あー、モエかぁ。そういやメグミとかいう名前だったね」

モエ。あたしの幼馴染み?的な。
萌って書いてメグミとかさ、謎。モエでいいじゃんフツーに。
いやー、めっちゃくちゃ可愛くなったねー。昔からだっけ?

「何だ知り合いか。なら席は桜庭のところを使え」

「うぃす」

「え、これもしかしてツッコんだら負け?」

モエが何か言ってるけどとりあえず無視して座る。
え、何この席。何かあれなんだけど。豪華。何がって、椅子が。
クッションあるんだけど。えー。

「ここ座ってた人ってー、もしかしなくてもナルシー?」

「乃愛、それは禁句だ」

「何呼び捨てしちゃってんの。キモいんだけど。セクハラ?」

「俺もうお前キライ。だから雑用係な」

「何シカトぶっこいた挙げ句ダルいこと言ってんの」

てゆうか“挙げ句”とかどうしようあたしカシコイ。
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