美狐はベッドの上で愛をささやく
「そう……かな……」
そんなものなのかな……。
「そうそう。絶対そう!! だから行くのよ生成!!」
「たっ、たしかに。紗良様がお元気をなくすのは良くないことでございます。ですが、万が一外出して何かあったら、俺はどうしたらよろしいのでしょうかっ!?」
「男でしょう? レディーふたりくらい守れなくてどうすんのよ」
「真赭さまっ、ひどいでございますうううっ!!」
ふたりの気遣いと、これから紅さんに会えるっていうことがとても嬉しくて、笑ってしまう。
「やっと笑ったわね。その方が綺麗なんだから。
じゃ、着替えましょう!!」
真赭さんはわたしの背中を押した。