俺様王子と2℃の恋
6.俺がもらおうか

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- another -

「いいじゃんそれ!」

 二人の後ろから、聞いたことのある声が響く。間違いない、これは……

「掛下……いつからいたんだよ」

「はは! 数分前に!」

 部活用の大きいカバンを持った俺の友人がその場にいた。

「お前今日部活は?」

「なくなった! グラウンドが水たまりだらけで練習できないからな!」

「ああ、サッカーだったっけ?」

「そうそう!」
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