俺様王子と2℃の恋
- another -
「王み……樹、お友達?」
「あ」
つい教室と同じ様に話してしまっていた。彼女役に切り替わった木下が、笑顔で俺たちのことを見ている。
「わりィ。こいつ――」
「掛下三里(かけしたみさと)でーす! いつも王子がお世話になってまーす!」
「その言い方やめろ」
「ふふ、初めまして。木下彩花です」
流石に「彼女です」と面切って言わない木下。色々考えて言わないようにしたんだろうけど、こいつに気遣いは無用だ。
「王み……樹、お友達?」
「あ」
つい教室と同じ様に話してしまっていた。彼女役に切り替わった木下が、笑顔で俺たちのことを見ている。
「わりィ。こいつ――」
「掛下三里(かけしたみさと)でーす! いつも王子がお世話になってまーす!」
「その言い方やめろ」
「ふふ、初めまして。木下彩花です」
流石に「彼女です」と面切って言わない木下。色々考えて言わないようにしたんだろうけど、こいつに気遣いは無用だ。