俺様王子と2℃の恋
5
すると、突如聞こえてくる女の子たちの声。
「ねえ、さっき王子いなかった?」
「え!? 知らない見てなーい!」
「もう下駄箱かな? 急ごう! 挨拶出来るかも!」
キャーという笑い声が聞こえ、目の前を数人の女子が通る。その中の一人は、学校で美人と言われている先輩だった。
でも、どうして隠れる必要があるの?
人気のない所に連れて行かれるし、口を押さえられるし……ひょっとするとこの人も危ない人なんじゃないの!?
「は、離してください!」
「おい、静かにしろ」
「な、へ、ヘンタイ!
これ以上何かすると、大声で叫びますよ!?」
例え相手がイケメンでも、怪しければ助けを呼ぶ!
大声を出そうと息を大きく吸い込んだ、その時―-
「ねえ、さっき王子いなかった?」
「え!? 知らない見てなーい!」
「もう下駄箱かな? 急ごう! 挨拶出来るかも!」
キャーという笑い声が聞こえ、目の前を数人の女子が通る。その中の一人は、学校で美人と言われている先輩だった。
でも、どうして隠れる必要があるの?
人気のない所に連れて行かれるし、口を押さえられるし……ひょっとするとこの人も危ない人なんじゃないの!?
「は、離してください!」
「おい、静かにしろ」
「な、へ、ヘンタイ!
これ以上何かすると、大声で叫びますよ!?」
例え相手がイケメンでも、怪しければ助けを呼ぶ!
大声を出そうと息を大きく吸い込んだ、その時―-