俺様王子と2℃の恋
彼女役にのめりこみすぎると、後が怖い――
そんなことは分かっていた。でも、忘れていた。
だから私はもう一度、ブレーキを踏む。
「おい、木下。どうしたんだ?」
「……」
危ない橋は、渡らない。
「(うん)」
私は、王宮さんの仮彼女――
そんなことは分かっていた。でも、忘れていた。
だから私はもう一度、ブレーキを踏む。
「おい、木下。どうしたんだ?」
「……」
危ない橋は、渡らない。
「(うん)」
私は、王宮さんの仮彼女――