俺様王子と2℃の恋
2
すると核心をつかれたのか、彼女はカッと顔を赤くして「うるさい!」と怒鳴った。なんだなんだ、もしかしておセンチな気分なのか?
だとしたら、単刀直入に言うべきじゃなかった……
中学生の時のデジャブを思い出して、胸の鼓動が早くなる。あんな思いはゴメンだと思っていたのに、まさか高校でまた同じ思いをするとは……。
「樹、あなたは樹って呼んでるの?」
「それが、なに?」
「私だって、王子なんてあだ名じゃなくて、名前で呼びたい……」
「呼んだらいいんじゃ――」
「じゃぁあんたとあたし、変わってくれるの!?」
え!?
いや、そりゃ無理だろう……
だとしたら、単刀直入に言うべきじゃなかった……
中学生の時のデジャブを思い出して、胸の鼓動が早くなる。あんな思いはゴメンだと思っていたのに、まさか高校でまた同じ思いをするとは……。
「樹、あなたは樹って呼んでるの?」
「それが、なに?」
「私だって、王子なんてあだ名じゃなくて、名前で呼びたい……」
「呼んだらいいんじゃ――」
「じゃぁあんたとあたし、変わってくれるの!?」
え!?
いや、そりゃ無理だろう……