俺様王子と2℃の恋
2.仮彼女の日々
1
「と、そういうことがありました」
「え、ちょっと待って彩花ちゃん……わたし、その展開についていけないよ」
「うん、私も」
「の割にはすごい冷静だね……」
朝起こった出来事を同じクラスにいる親友、赤穂時音(あかほときね)に話したのは弁当時間のことだった。
「仮、だけどね」
「仮って……でも!」
サンドイッチを次から次に口へ含む私とは違い、時音は心配そうに私を見る。彼女はなぜか、私を犯罪者のような目で見てくる……ちょっと……。
「や、やめてくれない? その目」
「え、だ、だって!」
「え、ちょっと待って彩花ちゃん……わたし、その展開についていけないよ」
「うん、私も」
「の割にはすごい冷静だね……」
朝起こった出来事を同じクラスにいる親友、赤穂時音(あかほときね)に話したのは弁当時間のことだった。
「仮、だけどね」
「仮って……でも!」
サンドイッチを次から次に口へ含む私とは違い、時音は心配そうに私を見る。彼女はなぜか、私を犯罪者のような目で見てくる……ちょっと……。
「や、やめてくれない? その目」
「え、だ、だって!」