俺様王子と2℃の恋
「……たき――」

「私は諦めないから」

 それだけ言うと何といさぎが良いというか、スタスタと歩きこの場を後にする。残ったのは、私と王宮さんだけだ。

 暫くは無言だったけれど唐突に、王宮さんが口を開く。

「……どういう意味だよ」

「え?」

「さっきの」
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