俺様王子と2℃の恋
「お前、もうちょっとなんかないわけ?」

「え、なに?」

「いや……」

 こう、ヤキモチとか……眉間に皺を寄せていたあの顔の方がまだ可愛いげがあった。

「あぁ、そゆこと。はいはい……
 女が苦手な私の彼氏が今日もモテモテで私は辛いです~。
 どう?」

「お前なぁ……」

 本当に図太くなった。俺にここまで言えるのも、こいつだけだと思う。
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