俺様王子と2℃の恋
急に腕を引っ張ったせいでよろけた彩花だったけど、俺の体で難なく支える。「え、え」と驚いたこいつに、少しだけ、意地悪をする。
「彩花、抱きしめていいか?」
「……へ?」
いつもなら「馬鹿言わないで。ここ学校」と言いそうだけど、不意打ちが功を成したのか珍しく顔を赤く染めていた。
「な、何するんですか……!」
今こそ樹と名前で呼んでくれたりタメで話してくれるけど、困惑すると前みたいな話し方に戻るらしい。
出会った当初の気分になって、俺の気分が一気に上がる。
「彩花、抱きしめていいか?」
「……へ?」
いつもなら「馬鹿言わないで。ここ学校」と言いそうだけど、不意打ちが功を成したのか珍しく顔を赤く染めていた。
「な、何するんですか……!」
今こそ樹と名前で呼んでくれたりタメで話してくれるけど、困惑すると前みたいな話し方に戻るらしい。
出会った当初の気分になって、俺の気分が一気に上がる。