俺様王子と2℃の恋

4

 ゴタゴタした次の日、私と時音は屋上で話をしていた。

 現在九時十五分。二人そろっての、初サボリである。

「ほーら、彩花ちゃんはそうやってすぐ閉じこもる。何かあったら言ってって、昨日も言ったのに」

「ご、ごめんよ」

 しょぼんとしてフェンスに寄りかかる私に「別にいーよ」と時音は缶ジュースをくれる。彼女が少し怒っている時はブラックコーヒーをくれることが多い。もちろん、皮肉だ。

 さてさて、今日は……
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