俺様王子と2℃の恋
3
「あ、あの!」
「……あぁ、さっきの」
数歩走って追いついた彼は、やっぱり同じ高校を目指していた。
校門は、もう目の前。
「あの、さっきは本当にありがとうございました! 私、どうすることも出来なくて」
「いいよ。俺こそ、急に引っ張って悪かった」
「い、いえ! そんな……!」
「……」
「……」
お互いが暫く黙った後、彼が「もういい?」と前を向きかける。
最初は謝ることだけが目的だったけど、こうして恩人を前にすると謝るだけじゃ全然足りない。
「……あぁ、さっきの」
数歩走って追いついた彼は、やっぱり同じ高校を目指していた。
校門は、もう目の前。
「あの、さっきは本当にありがとうございました! 私、どうすることも出来なくて」
「いいよ。俺こそ、急に引っ張って悪かった」
「い、いえ! そんな……!」
「……」
「……」
お互いが暫く黙った後、彼が「もういい?」と前を向きかける。
最初は謝ることだけが目的だったけど、こうして恩人を前にすると謝るだけじゃ全然足りない。