俺様王子と2℃の恋
「このままは、嫌なんだよ。永人には分かってほしい……浮気のことを謝られても、例え浮気じゃなかったとしても、冷めた気持ちはもう戻らないし」
「……うん、時間がかかってでも伝わるべきだと思う。私も協力するからね」
ギュッと手を握ってくれる時音。
不安だった気持ちが、幾分か楽になった。
「ありがとう……じゃあ帰り、一緒に帰ってくれる?」
「うん、今日は何もないから帰ろう。彩花ちゃんこそ、昨日言ってた用事は?」
「用事?」
「“寄るところがある”って言ってたじゃない」
「あぁ~あれ……永人のこと」
「……なるほどね」
「……うん、時間がかかってでも伝わるべきだと思う。私も協力するからね」
ギュッと手を握ってくれる時音。
不安だった気持ちが、幾分か楽になった。
「ありがとう……じゃあ帰り、一緒に帰ってくれる?」
「うん、今日は何もないから帰ろう。彩花ちゃんこそ、昨日言ってた用事は?」
「用事?」
「“寄るところがある”って言ってたじゃない」
「あぁ~あれ……永人のこと」
「……なるほどね」