俺様王子と2℃の恋
6
その時、キーンコーンとチャイムが鳴り響いた。先生の代わりに「そろそろ戻れ―」と促されているようで、私たちはようやく重い腰を上げる。
空を見上げると、昨日とは打って変わって立派な青空が広がっていた。夜中まで降った雨のせいでグラウンドにいくつも水たまりを作っている。
「……そう言えば、何にも聞かれなかったなー」
「誰に? 何を?」
「永人のこと、王宮さんに。
昨日、思い切り修羅場見られちゃったんだよね。申し訳なくってバスの中で何も言えなかったんだけど……彼、何も質問してこなかった」
「へぇ、さすがプレイボーイ!ってところかな?」
「プレイボーイ、ねぇ……」
空を見上げると、昨日とは打って変わって立派な青空が広がっていた。夜中まで降った雨のせいでグラウンドにいくつも水たまりを作っている。
「……そう言えば、何にも聞かれなかったなー」
「誰に? 何を?」
「永人のこと、王宮さんに。
昨日、思い切り修羅場見られちゃったんだよね。申し訳なくってバスの中で何も言えなかったんだけど……彼、何も質問してこなかった」
「へぇ、さすがプレイボーイ!ってところかな?」
「プレイボーイ、ねぇ……」