狼王子とお姫様
『とにかく行こうぜ』



「う、うん」



ドキドキドキ・・・



あたし、どうしてこんなにドキドキしてるんだろう・・・




『ん?どうかしたか』



「べ、別になんでもないっ」




『そうか?』



「そうだもんっ」



悠くん、鋭いよー・・・



カツカツカツ・・・



タ・・タ・・タ・・・



「はぁはぁはぁ・・ちょっと待って」



あたしの声に悠くんが振り返った。



『早く来いよ』




ぐっ・・・




悠くんはあたしの腕を掴んで歩き出した

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