狼王子とお姫様
15分後―――・・




「悠様」



『着いたか。友里、降りるぞ』



そう言われて車を出ると・・・




バタッ




「行ってらっしゃいませ」



『おう』




もうちょっと感謝したほうがいいんじゃないの?




フー・・・




「ふぇっ」



耳に違和感を感じた




『何、ボーっとしちゃってんの?』



「ボーっとなんてしてないもんっ」




『完全にしてましたー。俺、ちゃんとこの目で見ましたー』



~ッムカつく・・・




「もういいもん」



急に早足になるあたし




『ちょ、待てって。そんなに急ぐと・・・』
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