【完】金髪クンの恋愛事情
そしてお昼休み。
「花咲、図書室行こうか。」
「うん、いいよ。」
なんだか今日の黒澤君はおかしい。
図書室についてお弁当を広げる私と相変わらずパンの黒澤君。
「次の授業なんだっけ?」
私がそう聞くと、
「歴史じゃない?」
そう返ってくる。
って、歴史かぁ…苦手だな…
「昼ご飯あとの歴史だとみんな寝そうだね。」
少し明るめに聞いてみたら、
「あぁ…そうだな。」
心が無い返事。
黒澤君の視線は私を見てるようで見ていない。
どこか遠くを見てるようだった。
…やっぱ、昨日香織さんと会ったのが原因?
唇を噛み締めて俯いているとポンと頭に手が乗った。