【完】金髪クンの恋愛事情
「は?嫌いに決まってるじゃん。」
「あ………」
ほらね。聞かなければよかった。
嫌いとか言われちゃったよ、私。
「そもそもな、おまえみたいなガキ、タイプじゃねーんだよ。自惚れんな。」
一応同じ年なんだけどな……。
多分外見のこと言ってるよね。
香織さん、綺麗で大人っぽかったもん。
私とは正反対。
「黒澤君、私好きだったよ。本気で。
てか、今も好き…だし…っ…」
辛い。泣きそう。逃げ出したい。
黒澤君に想いを伝えるくらいは許されるよね。
「本当…っ……大好き…っ…」