【完】金髪クンの恋愛事情



「で、その親友様が私に何か?」



「なんで奪ったんですか。優愛から黒澤君を。2人は両想いだしーー」



そこまで言うと遮られる。



「待って。直哉は私のこと好きって言ってくれてるの。 優愛ちゃんのことは好きじゃないって。」




それは…言わされてるんでしょ?
優愛が嫌がらせされないように。



「あなたは…あなたはいいんですか?それで。無理矢理好きと言わせて。

他の人を見ている人と付き合ってて悲しくなったり虚しくなったりしないんですか?」




「バカじゃないの。」



冷たい声でそう言われる。



「直哉は私のことが好きなの。それは絶対。直哉が嘘ついてるって言うの?

私は直哉を信じるわ。そんなあなたたちの意見に惑わされない。」



……この人、なに言ってるの?



「それとも嫉妬かしら?私がこんなに綺麗だから。

本当、可哀想な人ねあなたも優愛ちゃんも。私に勝てる人なんていないんだから。」



思考がおかしい。どれだけ自分に自信があるの?確かに綺麗だよ?

でもそれ以上の人はいるんだから。
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