【完】金髪クンの恋愛事情
黒澤 直哉 side
図書室で花咲と密室状態で2人きり。
これは多分修也と花咲の親友のあの女の仕業だろう。
2人の思惑通り、密室、2人きりと言う状態は結構キツイ。
花咲が急に泣き出したときも頬に手を添えてしまったし。
「黒澤君…好き……」
ボソッとつぶやいたんだろうけど、
俺と花咲しかいないから丸聞こえ。
ヤベェ…可愛い……。
「花咲、まだ俺のこと好きなの?」
理性を飛びそうな理性で必死に抑えて突き放す。
「正直、迷惑。好きでもない人に好かれるって。」
ごめん、俺も好きだから。
「っ、迷惑……ふぇ…っ……」
ポロポロ静かに泣き出した花咲。