【完】金髪クンの恋愛事情



黒澤 直哉 side



図書室で花咲と密室状態で2人きり。



これは多分修也と花咲の親友のあの女の仕業だろう。



2人の思惑通り、密室、2人きりと言う状態は結構キツイ。



花咲が急に泣き出したときも頬に手を添えてしまったし。



「黒澤君…好き……」



ボソッとつぶやいたんだろうけど、
俺と花咲しかいないから丸聞こえ。



ヤベェ…可愛い……。



「花咲、まだ俺のこと好きなの?」



理性を飛びそうな理性で必死に抑えて突き放す。



「正直、迷惑。好きでもない人に好かれるって。」



ごめん、俺も好きだから。



「っ、迷惑……ふぇ…っ……」



ポロポロ静かに泣き出した花咲。
< 175 / 243 >

この作品をシェア

pagetop