【完】金髪クンの恋愛事情
金髪クンの過去【前半】
黒澤 直哉 side
これは中学生の頃の話ーー
「そろそろ休憩にするぞー!」
その頃、陸上部だった俺は走ることが好きでずっと走っていた。
「黒澤、はいこれ、ドリンク。」
陸上部のマネージャーは香織でいつも世話をしてもらってた。
「サンキュ。」
「おーい、黒澤、おまえ本当速いな。この大会とか出てみるか?」
当時、1番走るのが速かった俺はよく先生から大会を進められた。
「本当、黒澤は優等生だな。
頭良いし運動神経もいいし、真面目だし。」
口を揃えて先生は言う。
俺は優等生、と。
ま、その頃は髪の色も黒だし提出物、授業、真面目に取り組んでいたからな。