【完】金髪クンの恋愛事情
「先生、あいつ俺の見てたの。」
「んなわけないだろ。俺の監視上、そんなことはなかった。てか、席遠いだろ。勘違いじゃないか?」
するとそいつはニヤリと笑った。
「先生、そんな勝手に決めつけちゃっていいの?俺の家忘れたわけ?」
そいつの家、結構なお金持ちでそいつの親は親バカでいわゆるモンスターペアレント。
そいつが親にちくれば、その先生は責められるだろう。脅されるだろう。
すると先生はこう言った。
「悪い、俺の勘違いだ。中崎の言うことを信用しなきゃな。おまえは信頼されてるんだから。」
媚を売るように俺を否定する先生。
ま、しょうがないよな。怖いし。あいつの親。
そんな親がそいつにテストの点が悪いくらいで怒るのが不思議だ。
先生とそいつがいなくなったのを確認してから俺は部活に向かった。