【完】金髪クンの恋愛事情
「じゃ、俺部活行くんで。」
立ち上がり、そう言うと慌てて引きとめられる。
「ちょっと待て。俺も見てたんだよ。
黒澤がカンニングするところ。
だからおまえ今回のテストは順位つけないからな。」
…なんで偉そうなんだよ。
別に先生だからって生徒優先にしろとかは言わない。
だけどさ、もっと態度とかあるだろ、バカ教師。
「はぁ、意味わかんねーし。勝手にしたらどうですか?
でも無実の生徒を陥れるなんてあんた教師失格だ。」
言い過ぎたかな、と思いながらそう発して生徒指導室を出る。
「あーもうっ、なんかムシャクシャするな。早く部活行こ。」
舌打ちをして俺は部活に行った。