【完】金髪クンの恋愛事情
「やっぱ聞かれてたか。おかしいと思ったのよね。私が大好きなあんたが別れ話するからさ。
まだ私のこと好きなんでしょ?じゃまた付き合いましょ。」
いや、そんなこと言われても…
「もう好きじゃねーよ。」
気持ちなんてとっくに冷めてる。
すると香織は微笑んだ。
「でもあんたは私の思い通りに動いてくれたわ。扱いやすすぎる。」
あー、確かこいつは中崎に先生に俺がカンニングしたと言えって言ったんだよな。
そこからいろいろ予想して俺がこうなることがわかったわけ?
「私の情報なめないで。
あんたの親たちがあんたを好んでないことや周りの目を気にしすぎてること、
先生の性格やあんたの性格、全てわかってるんだから。」
なにこいつ。俺でさえ最近知った親のことをなんでこんなに知ってるんだよ。
「本当、私の情報網、なめないでよね。」
そう不敵に笑うこいつは恐ろしくて、
俺は残りの中学、こいつから逃げ回っていた気がする。
そして高校になると俺は離れたところに1人暮らしをした。