【完】金髪クンの恋愛事情
「ったく、しょうがないわね。じゃ、解放してあげるわ。」
私の恋は叶わないけど。
「本当か?花咲にも手だすなよ?」
直哉に誤解もされたままだし、
「出さないわ。もうつまんないから。」
もうあんたには会うことはないと思うけど、
「そっか、サンキュ。」
そう嬉しそうに笑うあんたには気持ちも伝えれないけど、
「お礼言う場面じゃないわよ。」
好きだよ……いや、好きでした。
「そうだな。じゃ、俺帰るわ。」
私もいい恋愛するから。あんたなんかより素敵で愛しあえる人を見つけるから。
「そうね、バイバイ。」
最後だけいいでしょ?あなたの背中を見えなくなるくらい見つめるだけだから。
「好き…だったなぁ…」
レジでお金を払ってくれてる直哉を見つめながら1人つぶやいた。