【完】金髪クンの恋愛事情




「ほらよ、だせ。チョコ。」



イライラした調子で言われる。



「うん、はいどーぞ。」



手作りのチョコを渡すと食べ始める直哉君。



「味、どう?」



「ん、うめぇよ。甘い。でも足りない。」



褒められた…と喜んでいたら足りないと言われてしまった。


量少なかったかな?



「家に余ったのあるけど帰り寄ってく?」



私がそう聞くと直哉君はニヤリと笑った。



「そーいうことじゃない。ほら、イライラしてるときって甘いの食べた方がいいだろ?

甘さが足りねぇの。」
< 229 / 243 >

この作品をシェア

pagetop