【完】金髪クンの恋愛事情
「そんなつもりはなかったんだけど……」
「わかってるよ。そんなこと。」
黒澤君はそう言って私から降りた。
「黒澤君、まっててね、なるべく早く黒澤君が我慢しなくていいようにするから。」
私がグッと親指を立てると黒澤君はクスクスと笑った。
「そうだな、頼むよ。ってかこんな話、学校でするもんじゃねーよな。」
「ははっ、そうだね。」
それもそうだ。誰かに聞かれてたらものすごく恥ずかしいよね。
ま、図書室だから聞かれないけど。
「優愛、でもキスくらいはしてもいいでしょ?」
「へ…うん…いいよ…?」
すると黒澤君はクスリと笑った。
「もう顔赤いね。それじゃあこの先大丈夫なのかなぁ?」
意地悪そうに笑う黒澤君。
「っ、黒澤君のバカ…っ!」
その話はさっき終わりってなったばっかなのに。