【完】金髪クンの恋愛事情
「それより、おまえはなんで学校早退してきたんだよ。
真衣の話聞く限りおまえ真面目だろ。」
私は深呼吸して黒澤君に全て話した。
話を聴き終わった黒澤君はため息をついた。
「おまえさ、本当いい奴すぎるって。
俺はそう言われてもしょうがないんだからさ。」
黒澤君はそう言って、自嘲的に笑う。
「黒澤君、私は好きだからね?
黒澤君のこと。だから友達になろ。」
私がそう言うと黒澤君は一瞬驚いたような顔をしてから切なそうに笑った。
「無理だよ。俺とおまえが友達なんて。
おまえの評判悪くなるぞ?内申だって下がるかも。」
「そんなことない。黒澤君は優しいもん。だから友達になるの!」
駄々をこねるように言う私。
だって黒澤君とは仲良く慣れそうなんだもん。