【完】金髪クンの恋愛事情
「おまえってバカだよな。」
「ふぇ?バカじゃないもん…」
ふぇってなんだよ。
まぁ、それは気にしないでおこう。
「いや、おまえはバカだよ。
俺を庇って友達と喧嘩してさ。
俺のことなんて否定しちまえばいいんだよ。」
…正直、こう言うのは辛い。
だって信頼してた親友に裏切られたときのことを思い出すからーー
「…嫌だ。」
「は?」
「だから、私は否定なんかするの嫌だ!
私と黒澤君は友達だもん。
否定なんかできないよ…」
やっぱこいつはバカだ。
俺と仲良くするとか、いいことないのに。
…でもそんなこいつを気になっている自分もいた。