【完】金髪クンの恋愛事情
「もうちょっと、じゃなくて…!
起きてくださいよ…家に帰りましょ?」
グラグラ肩を揺らすと金髪クンはパチリと目を開けた。
「あ、起きた。」
「あ? うるせーよ。
てか、テメェ誰だよ?」
突然自己紹介を求められた私。
「通りすがりのものです。」
面倒くさいからしない。
だって、この間入学式の日クラスの人にしたばっかりだもん。
「名前は?」
そう聞いてくる金髪クン。
なにこの人。なんでこの私の情報知りたいわけ?
「名前は1番の個人情報らしいので言いません。」
この間、なにかのテレビでやってた。
名前は1番の個人情報だってね。
でもそんなんじゃ金髪クンは納得するわけなかった。
「あ?教えろよ。」
「嫌です。」
「教えろ。」
「嫌だって言ってます。
これ以上しつこいと帰りますよ?」
すると金髪クンは舌打ちをした。
うわー、怖ーい(棒読み)