【完】金髪クンの恋愛事情
「じゃあ、クラス教えろよ。」
「1年A組です。」
「ふーん…」
そう言って金髪クンは立ち上がった。
「わっ、き、金髪クン?
なんで急に立ち上がったり…」
「帰るからだよ!
てか、金髪クンとか呼ぶな。」
金髪クン禁止令が出てしまった。
「えー、じゃ、名前教えてくださいよ。」
私がそう言うと金髪クンは舌を出した。
「嫌だね。名前は1番の個人情報らしいから。」
意地悪そうに言ってから金髪クンは帰っていった。
……なんかムカつくね、今の。
私が言ったことなんだけどさ、名前くらい教えろよ、って思ったわ。
「もーいいや。私も帰ろ。」
そう呟いて私は家に帰った。