【完】金髪クンの恋愛事情
「優愛、休み時間、しっかり話聞かせてもらうから。」
耳元でそう言ってくる七海ちゃん。
「うん…わかったよ。」
さて、どう説明しようか。
そう思ったところで金髪クンが話しかけてきた。
「で、おまえ、なんて名前だよ。」
「教えません。」
「ハァ?同じクラスで隣の席なんだから別にいいだろ。」
「無理ですね。悪用されそうです。」
「しねーよ!
あーもういいわ。そこの隣の女。」
金髪クンは諦めたように七海ちゃんに話しかけた。
「ん? なによ。」
金髪クンに強気な七海ちゃん。
…確か七海ちゃんって、不良とか金髪とか嫌いだっけ。
「こいつの名前教えろ。」
今度は七海ちゃんに私の名前を聞く。
てか、どんだけ私の名前知りたいのよ。
やっぱ悪用されるとしか思えない…