【完】金髪クンの恋愛事情
「待てよ。なんか冷たくない?」
ぎゅっと後ろから抱きしめられる。
「冷たく、ないしっ…」
ただ…心臓が爆発しそうくらいうるさいの…!
「黒沢君、私ね思ったより黒沢君のことが好きみたい。」
私がそう言うと黒沢君は、
「あーもうっ!この手離したくないわ。
花咲が可愛いこと言うせいで。」
とますます抱きしめる力を強くした。
…ってか、私の耳元で喋らないでほしい。なんかすごくゾクッとするんだけど…。
「花咲…」
「…ひゃぁ…!」
あ…しまった…ついつい変な声を出してしまった。
「…花咲、耳弱いの?」
「…っ、そういうことじゃ…」
「ふーん…」
黒沢君はそう言って私の耳を、
ーーパクッ
と食べた。